練馬仲町保育園
園長 三谷長生
相手の目を見て話すことのできない子どもが増えている、と言われています。 私達も、大事な時に相手の目をシッカリ見ながらコミュニケーションするのが苦手な子が増えつつある、と感じています。
心をまっすぐ伝えあうことがとても大切なのに、「心の窓」と言われる目を相手に向けず、お互いの目を見ながら話をしないのは、良くないですよね。
人とかかわりながら生きる生物だから、人と人の間、人間であるのに、人とのかかわりをのびのびと行うことができない――いわゆる「生きる力」が十分と言えない姿が増えている――そのことの一部分なのだ、と考えられるのはとても困ったことです。
大人の社会を見ると(小中学生なども同じ?)、メールのやりとりがひどく流行(はや)ってしまって、会って話すことをせず、せめて直接の声のやりとりもせず、機械と向き合って機械に頼っている、そんな社会になりつつあるようです。
そのうちに、心を伝えあうことのできない人類になって、第三次世界大戦でも引き起こすことにならないと良いですが‥‥。
大人と子どもの間、親子の間まで、そのようなことにならないようにしなければいけないと思います。
赤ちゃんに授乳しながらTVを観ている母親が少なくない、と指摘されています。 赤ちゃんがお母さんの顔を見上げているのに、お母さんがそっぽを向いているというのは、何と悲しい光景でしょう。 これでは、心の温かい、人間的心の豊かな人に育ってねなどと言うのは、まったくおこがましいことになりますね。
子どもは大人のすることを自然に見習います。 お父さんお母さんが、お子さんの顔を、目を、見ながら話をするようにしていると、お子さんも同じことをするようになります。
私達も、園児の目を見ながら話をするよう心掛けます。 ご家庭の皆様にも、お願い致します。
平成29年、春